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タイムフィルター

歴史
タイムフィルターとは、ベイヤー指数から始まるスピード指数の一つ、西田式スピード指数を基にした競馬理論になります。
西田式スピード指数のソフト開発の関わっていた経緯が大きな要因です。
歴史はまだ浅く、2003年の4月、KKベストセラーズ刊から著書「タイムフィルター」が発行されたのが契機になります。
著者の市丸博司は競馬予想家であると同時に、リクルートでの編集をしていた経歴から競馬記者としても活躍しています。
様々な予想家を取材していく中で、自身の予想理論が形成されていったのではないでしょうか。

概要
タイムフィルターは、西田式スピード指数を基に改良された競馬理論です。
西田式スピード指数で重要視されていた"走破タイム"に独自の視点を加えて予想をします。
タイムフィルターでは、走破タイムに5つのフィルターをかけたタイムフィルター指数を含む5つの指数と、ペースパターンを利用し指数を算出します。

1.タイムフィルター指数=走破タイム×コースフィルター×馬場フィルター×トラックフィルター×斤量フィルター(出走時)+1030(+スローフィルター)

※走破タイムは秒数×10

・コースフィルター(=コースの形状差)
開催場所・距離・コースによる影響を比較する為のフィルター指数です。
日本の競馬の場合、各コースの形状によって走破タイムが乖離するので、コース毎の指数を算出します。
コースの形状によって走破タイムの振り幅が大きくなることを重視してのフィルターです。

・馬場フィルター(=馬場差)
馬場による競走馬の走り方の違いを比較する為のフィルター指数です。
芝コース・ダートコース・芝&ダートコース、それぞれの馬場でコース毎のフィルター指数を算出します。
馬場での差を統一的に比較するフィルター指数です。

・トラックフィルター(=馬場の内外の差)
騎手のコース取りによって生じる走行距離の差を是正する為のフィルター指数です。
馬場・コースには内有利・外有利があり、レース展開によっては競走馬の能力を最大限に引き出せない場合もあります。
また馬番によっては、レース展開で内・外の優劣も生じます。
こういった要因を比較し、競走馬の能力値を算出する為のフィルターになります。

・斤量フィルター(=斤量差)
斤量の重量が競走馬の能力に及ぼす影響を比較する為のフィルター指数です。
数レースのサンプルを利用し、「0.5kg」単位で走破タイムに与える影響度を算出します。
算出したデータより斤量が大きいと競走馬の負担になり、斤量が小さいと負担が軽くなり、より早く走れます。
斤量による差をより細かく比較するフィルター指数になります。

・スローフィルター
レースの駆け引きで起こるスローペースなレース展開を補正するフィルター指数です。
競走馬は常に全力で走っている訳ではなく、脚を残して後半の直線に備えるといった展開もよくあり得ることです。そういった場合、指数が低く算出されてしまうので、あらかじめ指数を算出し、競走馬の能力値を割り出します。
スローペースに左右されない為のフィルター指数になります。

2.スタート(S)指数

前半3ハロンの指数
(1ハロン=201.16800m)

3.ミドル(M)指数

中間タイムの指数
(前半3ハロンと上がり3ハロンを除いたタイム)

4.ラスト(L)指数

上がり3ハロンの指数
(日本の競馬では最も重要視されるが、海外では計測しない国が多い)

5.ダッシュ(D)指数

前半3ハロンの指数(距離補正なし)
前半3ハロンのスピードがわかる

ペースパターン
ペースパターンとは、予想が困難な芝の中長距離にも対応する為に考案され、スタート(S)指数・ミドル(M)指数・ラスト(L)指数の数値を組み合わた9つのパターンを利用し、レースのペースを分類したものです。

1.S(スタート)型

前半3ハロンだけが速く、中間以降が遅いパターン。
逃げでバテた馬によくみられます。

2.D(ダウン)型

徐々に遅くなっていくパターン。
芝・ダートの短距離戦は基本的にこういうペースになります。

3.SM(スタートミドル)型

上がりだけが遅いパターン。
非常に厳しいペースでバテ比べのレースになったか、直線だけ馬場が悪かったか。

4.B(バランス)型
レースを通して平均的に脚を使うパターン。
このパターンで高い指数をマークできる馬は強いです。

5.M(ミドル)型
中間が速く、前半と上がりが遅いパターン。
向正面からまくりを打った馬や、厳しい長距離戦で見られます。

6.SL(スタートラスト)型
中間だけが遅く、前半も上がりも速いパターン。
芝1400mや1800m、新潟外回りなどによく見られます。

7.ML(ミドルラスト)型
前半だけが遅く、中間以降はきちんと脚を使ったパターン。
単純なスローペースとは区別したい。

8.U(アップ)型
徐々に速くなっていくパターン。
芝の中距離以上でしばしばみられる普通のスローペース。

9.L(ラスト)型
前半、中間が遅いパターン。
典型的なスローの上がり勝負で、ラスト指数に注目したい。

ABO方式
ABO方式とは、上記のペースパターンを単純化して、ペース毎に分類し分かりやすくした方式です。
ペースパターンと同様に、マイル以上の芝レース・長距離ダートで活用します。
ペース毎にスローならA・AB型、平均~ハイペースならB型・AB型、O型は対象外等のように利用します。

1.A型
上がり勝負に強いタイプ

2.B型
平均ペースに強いタイプ

3.AB型
どちらのペースでも力を発揮するタイプ

4.O型
メンバー的に能力が足りないタイプ