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血統競馬|血統理論

歴史
優秀な競走馬を生産するために、生産者・馬主・調教師といった競馬関係者間では、古くから血統を重視されていました。
サラブレッドと呼ばれる馬は、18世紀頃にイギリス人が東洋種の牡馬(雄)を、イギリス在来の牝馬(雌)に交配させたことが始まりと言われています。
世間に大きく認知され始めたのは、競馬ブームに沸く1990年代に発売された競馬ゲームによるものだと思われます。
ダービースタリオン・ウイニングポスト・クラシックロードといった競馬ゲームは競走馬を育成することを楽しむゲームです。
どのゲームも血統を重視する傾向があり、その人気にメディアは大きく取り上げました。
また、そういった中で多くの血統理論に関する書物の刊行や、雑誌の特集が組まれ広く認知されていったのです。

概要
競走馬には人間と同様にそれぞれ特徴があります。
スピードが速い、スタミナがある、怪我をしにくい、体格の違い、毛色の種類、その他多くの特徴があります。
こういった特徴を踏まえて、生産者は相性の良い競走馬を交配させ、強い競走馬を生産するために、血統を吟味します。
血統を考慮し、交配させる競走馬を選ぶため、血統の管理は至上命題とも言えます。
そして、血統の管理が行き届いている競走馬には血統書が発行されます。
また、そういった競走馬は「サラブレッド」と呼ばれています。
サラブレッドの語源は、『THOROUGH(徹底的に)+BRED(品種改良されたもの)=THOROUGHBRED』からきています。
つまり、品種改良の過程でしっかり管理が行き届いているということです。

JRAで走る競走馬は例外なく全て血統書つきのサラブレッドです。
それ故、競馬はブラッドスポーツと呼ばれています。
父母馬が子に伝える能力は大きく影響するとの見解から、予想にも活用されるようになりました。
血統が持つ特徴を理解し、予想の指針に加味していく手法が血統競馬の面白みであり、血統理論の真髄と言えるでしょう。

問題点
競馬ゲームの功罪と言うべきでしょうか。
血統で競馬を予想するという行為が普及した反面、血統は絶対的であるという競馬ユーザーを多くしてしまいました。

ある競走馬を血統で考える際に、6代・8代前まで遡っている。
その母体の中で、戦績が優れている馬の情報だけを抜き取り、都合のいい物語を作っている。
スピードが速い、スタミナがある、ダートが得意、そういった特徴を割合的に増減して予想を立てている。


このような方法は全て非科学的な考え方です。
血統理論自体、でたらめとお考えください。

血統で受け継がれる能力を測るには、DNAでその特徴を有した遺伝子が組み込まれているかということが第一にあります。
その遺伝子が存在するかは『1』or『0』、つまり在るか無いかで判断されます。
また、複数の遺伝子がどのような関連を持ち、どのような能力として発現するかということも大事です。

少し細かく言うと

核内遺伝子は父母の遺伝子情報を子供に50%ずつ継承します。
核外遺伝子は母の遺伝子情報が100%継承され、父の遺伝子情報は0%で継承されません。


つまり、血統で競馬を考える際に、母馬の情報を遡り、共通する特性を検証することは有効であるが、父馬の情報を何世代も遡ることは無意味になります。
また、毛色や体格といった形質的遺伝は競走馬の能力としては関係なく、心臓が大きい、肺が大きいといった量的遺伝で考えるのが本質です。
しかし現在、血統書を発行している機関は、DNAをサンプルして競走馬の能力を検証するという行為は一部を除いてしていません。
現状、血統で競馬を予想している全ての理論は、検証に値しない情報を用いて予想をしてしまっているということです。
親が、もしくは先代が強いから子も強いというのはナンセンスであり、それを裏付ける根拠は全くないのです。

余談
なぜ血液を抽出してDNAデータでの能力値の検証を行わないのか?
それは、DNAデータでの競走馬の能力を分析出来れば、サラブレッドなど意味を持たなくなるからです
サラブレッドの取引、血統書の発行機関は存在意義が問われる事態になります。
全ての競走馬はDNAの配列で解析され、競走馬はデータとして管理されてしまうのです。
すでに、海外の一部の機関では研究が開始されているので、既得権益が崩壊するのも時間の問題になるでしょう。