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サラブレッド

概要
サラブレッドとは、血統競馬の項目でも少し説明していますが、『THOROUGH(徹底的に)+BRED(品種改良されたもの)=THOROUGHBRED』という意味です。
18世紀頃、イギリス人がイギリスの在来種の牝馬(雌)と、アラブ馬の牡馬(雄)を掛け合わせたことが始まりと言われています。
ある時期の競走馬がとても強く、種牡馬としても産駒(子孫)に色濃く強さが継承されたため、より強い競走馬を生産するための血統の管理が始まりました。
原則として競馬法で禁止されている遺伝子操作や、人工授精などは一切せず、あくまで自然交配から優秀な競走馬を生産しようとする試みです。
父母馬の管理が行き届いていて、血統がしっかり確認できる馬には血統書が発行されます。
血統書が発行された競走馬は、次第にサラブレッドと呼ばれるようになりました。
競馬場で走っている全ての競走馬は血統書付きのサラブレッドです。
通常、父母馬がサラブレッドでない場合、子供はサラブレッドと認められません。
しかし、例外的にサラブレッド系種に8代連続サラブレッドを交配させた競走馬は審査にかけられ、それが通ればサラブレッドと認めれられることもあります。
また、牝馬(母系)は1号族・2号族…と分類されており、ファミリーナンバーで管理されています。

三大始祖
公式な血統書の個体記録の父の血統を辿っていくと、必ず三頭の馬に辿り着きます。
サラブレッドの始まりの馬、そして現在の競走馬の父と呼ばれるその三頭の馬が『ダーレーアラビアン・バイアリーターク・ゴドルフィンアラビアン』です。
三大始祖の三頭についてはサラブレッドの条件に当てはまらないので、サラブレッドとは呼ばれていませんが、名馬の生みの親としては有名です。

・ゴドルフィンアラビアン(1724年~1753年)
・バイアリーターク(1679年~1705年)
・ダーレーアラビアン(1700年~1730年)


多くの諸説、創作があるので言及はしませんが、全てが競走馬ではなくレース経験の記録があるのは『バイアリーターク』のみです。
三頭とも主に、種牡馬(雄)として貢献しました。

三大基礎種牡馬
三大始祖が有名になった背景には、その産駒(子孫)の活躍が大きかったのです。
現在のサラブレッドの成立に大きく貢献した三大始祖の産駒の馬は『三大基礎種牡馬』と呼ばれています。
三大基礎種牡馬は、『エクリプス・ヘロド・マッチェム』の三頭になります。

エクリプス(1764年~1789年)
ダーレーアラビアンを始祖としています。
競走馬での戦績は18戦18勝と無敗の王者であり、その強さから有名なことわざも生まれました。
『Eclipse first,the rest nowhere.』意味は『唯一抜きん出て並ぶ者なし』。まさに唯我独尊というわけです。
現在のサラブレッドの98%はこのエクリプスの血統になるので、総じてエクリプス系と呼ばれています。
最強の競走馬でありながら最高の種牡馬であった為、三大始祖はエクリプスであるとも言われています。
日本ではサンデーサイレンスが有名な産駒として挙げられます。

ヘロド(1758年~1780年)
バイアリータークを始祖としています。
競走馬での戦績は10戦6勝とエクリプスに比べて少し引けをとりますが、種牡馬として多くの名馬を輩出し、消えかかっていたバイアリータークの血統を見直す大きな役割を果たしました。
ヘロドは種牡馬として、一時期はエクリプスと同等の成績を残しましたが、次第に産駒の活躍は衰退していき、長くは続きませんでした。
日本ではトウカイテイオーが有名な産駒として挙げられます。

マッチェム(1748年~1781年)
ゴドルフィンアラビアンを始祖としています。
競走馬での戦績は12戦10勝とやや好成績を残していますが、大きく活躍するのはレース引退後の種牡馬としてでした。
マッチェムの産駒は競走馬としても強く、また種牡馬としても優秀な産駒を残しています。
また始祖であるゴドルフィンアラビアンは、最強馬エクリプスの母の父の父でもある。
アメリカでは伝説的競走馬マンノウォーが有名な産駒として挙げられます。
日本では、そのマンノウォーを父とした月友が有名な産駒として挙げられます。

問題点
血統書はあくまで、親子関係を証明する戸籍標本であり、競走馬の能力を証明するものではありません。
血統の良い馬は億単位で取引されているにも関わらず、それを証明する手段は全く存在しないのが現状なのです。
生産関係者では、医学的な管理が入り込むとサラブレッドの価値が失われ、ギャンブル的な側面が損なわれるという恐怖を感じています。
しかし、一方では国をあげてDNAでの競走馬の能力の分析・管理に取り組んでいるところもあります。それがアイルランドです。
競馬理論でも高度な研究がされているので、真のサラブレッドが発見されるのも遠くない未来かもしれません。